ジムのフリーウエイトエリアに対して、このようなイメージを持っていませんか?
- いつもゴリゴリの人がいて怖い
- フリーウエイトエリアに入ると睨まれる気がする
- ガリガリが入ったら邪魔になりそう
特にジム初心者や女性に多いのではないでしょうか。
結論から言うと、メンタルの問題が大きく、マナーさえ守っていれば大丈夫です。
私もはじめの頃はこう感じることもありました。
- フリーウエイトはマッチョの住む世界でしょ
- 自分みたいな初心者が入ったら邪魔にならないかな?
- 使い方もよくわからないし、間違っていたら恥ずかしい
また女性の方でも「フリーウエイトに入る権利はない」とネガティブに捉えてしまう方もいるでしょう。
とはいえ、「それでも入るのは難しい」という気持ちもわかります。わかり身です。
私の経験をもとに、フリーウエイトエリアに入る際の思考や対策をご紹介いたします。
- なぜフリーウエイトエリアに入りにくいのか?
- フリーウエイトエリアにすんなり入るための思考&対策
- フリーウエイトエリアでの最低限のマナー
フリーウエイトを使えるようになると、トレーニングの幅がぐんと広がります。
「なんでもっと早くやらなかったんだろう」と後悔しないよう、ぜひ最後まで読み進めてください。
読み終わったとき、あなたのフリーウエイトエリアに対する壁は「ベルリンの壁」並みに崩壊していること間違いなし。
- 筋トレ歴9年の会社員
- BIG3…220kg→497.5kg
- 21箇所のジム利用経験あり
フリーウエイトとは?
そもそもフリーウエイトとは、ダンベルやパワーラック、ベンチプレス台など、マシンとは異なるものを指します。
なぜフリーウエイトエリアに入りにくいのか?6つの原因を分析!
なぜフリーウエイトエリアに入りにくいのか。それは筋トレガチ勢が多く、長時間に渡り滞在していることが挙げられます。
さらに、まるで異世界のように自分で意識してしまうことも原因の1つとして挙げられます。
つまり自分で壁を作っているのです。
フリーウエイトエリアに入りにくい原因を細かく上げると以下の6つです。
- 他のエリアとの温度差
- フリーウエイトにはゴリゴリなマッチョしかいないという誤解
- 一定以上の経験や見た目をクリアしないと入ってはいけないという誤解
- 縄張り意識があるという誤解
- 使い方がわからない
- 常に見られているという誤解
それぞれ細かく解説していきます。
①他のエリアとの温度差
フリーウエイトエリアには、マシンエリアでは見かけない光景があります。
- 震度1くらいの揺れを感じる、ダンベルを「ドーン!!」と置く行為
- 限界を突破する「あ”ー!」「うぉー!」という激しい叫び
- 怒っているかのような鬼の形相をした汗だくトレーニー
マナーの話は一旦置いておいて、「生半可なやつは入ってくるな」と感じてしまうのも無理はありません。
しかし私は今まで21箇所のジムに通ってきましたが、終始このように激しい雰囲気のジムはありません。
収まる時がやってきます。
②フリーウエイトにはゴリゴリなマッチョしかいないという誤解
ゴリマッチョが多い傾向にあることは正直否定できません。(ゴリマッチョがマシンを使わないということではありませんよ!)
しかし比較的多いというだけ。
初心者でも細マッチョでも女性でもフリーウエイトを使用しているトレーニーはどこにでもいます。
「自分だけ初心者」「自分だけ場違い」という気持ちは自分に原因があるのです。
③一定以上の経験や見た目をクリアしないと入ってはいけないという誤解
・君は良い身体してるから入場を認める
・君は骨と皮しかないからお断り
・筋トレ歴1カ月?初心者はダメだよ
こんなジムありませんよね。
「オレはガリガリだから…」「使用経験がないから…」と言うマインドはこれと同じです。
つまりこれも自分に原因があるわけです。
今ゴリゴリの人でも初心者を経て今に至っているということは覚えておいてください。
④縄張り意識があるという誤解
フリーウエイトエリアを見るといつもマッチョに睨まれる…
こう感じる人、意外といるかもしれません。
これ実は縄張り争いをしているわけではなく、マッチョ達が「自分を見てるかも!」という期待での視線のことが多いです。
「こんなに高重量扱ってるの今誰か見てました!?」という視線。かわいいですよね(笑)
それを隠すようにムスッとして、結果的に睨んでいるように見えるという現象なわけです。敵意はないのです。
私もデッドリフト200kg初めて挙げられた時はこっそり周りを確認してしまいました…。
⑤使い方がわからない
パワーラックやベンチプレス台の使い方がわからない方もいると思います。
- 間違った使い方で怒られるかもしれない
- 下手なフォームだったら恥ずかしい
使い方に関しては単なる準備不足で、少し調べれば情報はたくさん出てきます。
フォームに関しても一朝一夕で習得できるものではありません。
不安なままではフリーウエイトエリアに入りにくいと感じるのは自然です。何事も事前の準備が大切です。
⑥常に見られているという誤解。見てくる人の3つの心理
- フリーウエイトエリアに入るとマッチョ達からの視線で集中できなそう
- 監視されているようで思うように力を発揮できない
と心配になる気持ちもわかります。
ぶっちゃけて言うと、まったく見ない人もいれば、さりげなく視線を向けてくる人もいます。
ほとんどの人がまったく見ていませんのでご心配なく。
しかし実際に視線を感じる、よく目が合うこともあります。
見てくる人の心理は以下3つ。
- ライバルの重量チェックの視線
- 見守りの視線
- 次使いたいという順番待ちの視線
ライバルの重量チェックの視線
これは初心者に向けられることはほとんどありません。中級者以上が初めて行くジムで向けられるものです。
何kgでやるんだろう?はい俺の勝ち~
このような小競り合いを好む人の視線です。
見守りの視線
視線を受ける初心者トレーニーは、ケガをしないかどうか見守られていることが多いです。
私もこの視線を向けてしまうことがあります。
明らかに使い方が間違っていたり、無理をしすぎたりしている場合、万が一の時にすぐに手を添えられるように身構えています。
扱っている重量はほとんど見ていません。敵意の視線ではないことは強く強くお伝えしたい部分です。
次使いたいという順番待ちの視線
「はやくパワーラックを使いたい」「ベンチプレス空いたら次やろう」という意味の眼差しもあります。
マッチョ優先という勘違い野郎は置いておいて、マナーの範囲内で使用すれば問題ありません。
マナーについての詳細は後述いたします。
フリーウエイトエリアに入るための思考&対策5つ
原因を踏まえ、フリーウエイトエリアに入るための思考&対策を5つお伝えしていきます。
- フリーウエイトエリアは「共有の場」と認識する
- パーソナルトレーナーや友人・知人と一緒に入って慣れる
- 思い切って声をかけてみる
- 人が少ない時間帯に行って慣れる
- まずはダンベルやスミスマシンから触ってみる
①フリーウエイトエリアは「共有の場」と認識する
ごく当たり前の大前提となりますが、フリーウエイトエリアは共有の場です。
有料のフリーウエイトエリアはパーソナルジムでもない限り見たことがありません。
「誰でも入る権利はある」これを認識しておくと少し壁がなくなります。
②パーソナルトレーナーや友人・知人と一緒に入って慣れる
パーソナルトレーニングを受けると、フリーウエイトでトレーニングすることも多々あります。
必ずしもパーソナルトレーニングを受ける必要はありません。スタッフに種目や鍛えたい部位を聞いてみると快く教えてくれます。
もちろん、友人・知人と一緒に入ってもかまいません。
私は人見知りのくせに「初心者の特権だ!」とばかりにスタッフに聞きまくっていました。
そのおかげでいつの間にか躊躇なくフリーウエイトで鍛えられるように。
フリーウエイトエリアに一度でも足を踏み入れたら壁は薄れていくでしょう。
③思い切って声をかけてみる
見た目は怖くても話してみると意外と優しい人が多いです。
さらに教えたがりな気質という特典まで備えている人も珍しくありません。一度仲良くなると的確なアドバイスをしてくれたり、MAX挑戦時や追い込みの際に補助に入ってくれたりします。
まずは会釈でもいいので顔見知りになると成長速度の加速に繋がるきっかけになり得ます。
順番を待っていそうな時は終わった時に「終わりましたのでどうぞ」などと声掛けすると印象アップすること間違いなし。
挨拶をして嫌な顔をするような変わり者は滅多にいません。心に余裕が出てきたら挨拶してみるのも有効です。
④人が少ない時間帯に行って慣れる
フリーウエイト利用者が少ない時間帯を狙っていくのもひとつの方法です。
「人目が一番の障壁」という方にはビッグチャンス。
そこである程度慣れてしまえば、利用者が多い時間帯でも堂々と入っていけるようになるでしょう。
しかしフリーウエイトはマシンよりも危険が伴います。利用者が少なければ万が一の時に助けてくれる人も少なくなります。
安全面はしっかり配慮しておきましょう。
⑤まずはダンベルやスミスマシンから触ってみる
まずはダンベルでシンプルな種目をやってみたり、スミスマシンを使用したりするのがオススメです。
ダンベルでわかりやすいのが上腕二頭筋を鍛える「アームカール」。ダンベルを持って力こぶが出るように腕を曲げるあの種目です。
これだけでもやって過ごしていると、フリーウエイトエリアにだんだん馴染めていくでしょう。
スミスマシンでは、ベンチプレスやデッドリフト、ショルダープレスのような、動作が似ている種目があります。
そこで動きを覚えておくと、フリーウエイトに移りやすいはずです。
フリーウエイトエリアに入りにくい以前の心得
フリーウエイトエリアに入れるようになったらそれでいいのかというと、答えはNOです。
フリーウエイトエリアに入る以前に注意すべきことがあります。それは「入ったらどうするのか」ということです。
注意したい点は大きく分けると以下3点です。
- 使い方を事前に学んでおく
- やることを事前に決めておく
- ルール・マナーを守る
詳しく解説していきます。
使い方を事前に学んでおく
パワーラックの高さ調節方法やアジャスタブルベンチの角度変更のやり方など、事前に頭に入れておくとスムーズです。
行き当たりばったりで初めて見て触って悪戦苦闘し、人目が気になり断念…。これではせっかく出た芽を踏みつぶされるようなもの。
「せっかく踏み出したのに…二度と行くか!」と勝手におこ。
やることを事前に決めておく
とりあえずやってみるは基本的にNGです。頭の中で迷子になります。
(種目名)をやりたいからパワーラックを使おう!
このように明確な目的を持って臨むべきです。できればメニューまで決めておき、終わったらスムーズに移動する。
後に待つ人がいないようなら「もう少しフォームの練習しようかな」というのはアリです。
ルール・マナーを守る
入りにくいどころではなく、二度と入れなくなる案件です。ルール・マナーを守り、お互いに気持ちよく過ごせることを目指しましょう。
具体的に気を付けたいポイントは以下のとおりです。
- 見栄を張って高重量でやらない
- トレーニング中に近くを通らない
- 独占しない
- 正しく使用し、終わったら元に戻す
見栄を張って高重量でやらない
初心者が見栄を張ったところでたかが知れています。
ケガをして迷惑を掛けるぐらいならやらないほうがマシです。
重量が軽くてもOK。そのほうが周りも安心します。自分の力量に見合った重量で行いましょう。
トレーニング中に近くを通らない
プレートの付け替えなどでトレーニング中の人の付近を通らざるを得ない場合もあります。
セット中のトレーニーは集中しています。近くを通ると集中力が途切れ、事故に繋がることも。
セットが終わったタイミングを見計らって行うと安全で好印象です。
独占しない
決して一箇所を独占するようなことはしないでください。特に一台しかないパワーラックなどであれば尚更です。
ほとんどのトレーニーが限られた時間でトレーニングをしに来ています。時間制限がなくても、インターバルが長く、ずっとスマホいじりもアウトです。
周囲に気を配り、空気を読むこともマナーの一環です。
正しく使用し、終わったら元に戻す
プレートを留めておくカラーや、安全を確保するセーフティバーは必ず使用しましょう。これを忘れると万が一の際に大事故に繋がります。
また、ベンチプレスやパワーラックで付けたプレートは元に戻しましょう。たまたま忘れてしまうこともありますが、「終わったのかな?」という「?」マークだけがその場に残ります。
最後にはシートなどをきちんと拭いて終了です。
ここまでやってマナー。ここまでやってトレーニングと言えます。
ジムマナーについて詳しくはこちらをご覧ください。
フリーウエイトをやるべき2つの理由
フリーウエイトはほとんどの人にオススメです。その理由は大きく分けて以下2つ。
- BIG3で全身を効率よく鍛えられる
- 種目のバリエーションが増える
BIG3で全身を効率よく鍛えられる
筋トレにおけるBIG3というと、「ベンチプレス」「スクワット」「デッドリフト」です。
これらすべてを正しく行うことで全身を効率よく鍛えることができます。
初心者にもオススメです。こちらも合わせてご覧ください。
種目のバリエーションが増える
またBIG3を積極的に行うことで、トレーニングの幅が広がります。
3種目しかないじゃん!
と思うかもしれませんが、そういうことではありません。「BIG3を強くするための種目」です。マシンでは補えない種目がたくさんあります。
初心者のうちは「なんとなく肩全体大きくなったな」という程度の感覚。バリエーションが増えると、「ピンポイントで肩のリア(後部)に効いたぜ!」ということが可能になります。
そのためにフリーウエイトは「全トレーニーにマスト!」と言っても過言ではないくらいオススメです。
【まとめ】フリーウエイトで筋トレ効率を爆上げさせよう!
ジムのフリーウエイトエリアに入りにくい原因6つと思考&対策5つを解説いたしました。
- 他のエリアとの温度差
- フリーウエイトにはゴリゴリなマッチョしかいないという誤解
- 一定以上の経験や見た目をクリアしないと入ってはいけないという誤解
- 縄張り意識があるという誤解
- 使い方がわからない
- 常に見られてしまうという誤解。見てくる人の3つの心理
- フリーウエイトエリアは「共有の場」と認識する
- パーソナルトレーナーや友人・知人と一緒に入って慣れる
- 思い切って声をかけてみる
- 人が少ない時間帯に行って慣れる
- まずはダンベルやスミスマシンから触ってみる
ここまでお読みいただいているということは相当フリーウエイトに対して壁が高かったのではないでしょうか。
最初はドキドキしますが、慣れてくると「なぜあんなに敷居を高く感じていたのか」「結局自分のせいだったな」などという気持ちが芽生えるでしょう。
本当に拍子抜けするほどです。
悩んでいたらもったいない…!時間は有限です。フリーウエイトで筋トレ効率を爆上げして理想の身体を手に入れてください。
この記事が少しでもお役に立てれば嬉しいです。最後までご覧いただきありがとうございました。
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